『子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気』岸見一郎
- 公開日
- 2018/07/23
- 更新日
- 2018/07/23
家庭で育つ
アドラー心理学の第一人者、岸見一郎氏の 『子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気』を読みました。扶桑町の図書館で借りたものです。
帯の叱ってはいけない、ほめてもいけない は、ショッキングに思われるかもしれません。
なぜなら、いつも、「子どもはほめて育てましょう」と言っているからです。
その通りです。
誤解を招くといけないので、補足します。
これは、勉強(学習)に限る話です。
P30「ほめられなければ頑張らない子では困ります−子どもは親のために勉強しているのではない」
わかります。社会に出たら、誰もが優しい言葉をかけてくれるとは限りません。
また、ほめられなければ適切な行動をしない = 勉強をしない 子にしてはいけません。
そもそも、勉強は自分のためにするもの。
何のための勉強するのかをわかっていないことから起こる誤解です。
P40「子どもたちに必要なものは生きる勇気です」
アドラー心理学は、一言でいうと「勇気づけの心理学」なのです。
理にかなった内容は読んで納得です。
さらに詳しいことは本書をお読みください。
骨太の教育書です。
目次です。
第一章 叱らない、ほめない子育て
叱られてばかりのスケールの小さい子
誰もがやさしい言葉をかけてくれるとは限らない
親とて子どもの人生を決められない
ありのままの子どもを見よう
子どもが失敗した時は子どもが責任を取る
いつか親のもとを離れていく子どもたちへ
見ている人がいるからゴミを拾うのか?
無視されるより叱られた方がまし
子どものことは親が一番よく知っているという思い込み
「悪い親」がいるのではない、「下手な親」がいるのだ
体罰に正義など何もない
第二章 勉強ができる子、できない子
知らないことを知る喜び
勉強がつらいとやめてしまう子、続けられる子
たしかに入試は競争だが、仲間もつくれる
医学部の勉強は入学してからが本当に大変
明日からダイエット! そんなセリフは聞き飽きた?
勉強は家事の手伝いより大切か?
受験生だからといって家族の中で特別視しない
子どもを上から目線で見ない
もしもゲームをしなければもっといい成績が取れたのに!?
子どもにイライラしたら見ないようにする
教科を教えるのではなく、教科で教える
第三章 一生強く生きられる勇気づけ
自分にはできないと思い込まない
援助は受けるだけでなく与えてこそ喜びとなる
メダルを取れなかったら、謝るのか
神に呼ばれたシュバイツァー
子どもの長所に光を当てよう
自分には価値がある、と思えるか
尊敬される十一歳の偉大な指揮者
劣等感は今の自分より前に進む原動力
地道な努力をしない成功は、すぐ失われる
子どもが自分自身の判断で、子どもの人生を決める