「訓育に関する事項」−1−
- 公開日
- 2018/08/21
- 更新日
- 2018/08/21
布袋の歴史
和室の押し入れから発見された古い文書綴の一つ『布袋尋常高等小学校 大正元年11月改 施設一覧』の中から、「訓育に関する事項」を紹介します。
大正元年というのは、名岐鉄道犬山線が開業した年です。
(当時は、今でいう名鉄名古屋本線にあたるものがなかったので、犬山線がメインの鉄道でした。)
毛筆で6ページにわたって書かれています。紹介します。
訓育に関する事項
(1)訓育の方針
訓育の目的は、自主自律心の欲する所に従いて、矩を越えざるにありといえども、小学校の訓育としては、児童に良習慣を与え、知らず識らずの問いに心身の活動をしてこれに慣れしむるにありとし、本校の左の校訓及び児童心得を撰めり
校訓
正直 勤勉
児童心得
正直にしてきまりよくせよ
おもしろく遊び一心にまなべ
(2)訓育の方便に関する方針
習慣的訓育上、最良の方便としては模範感化を第一とし、教師の実践躬行に力むべきは勿論なれども、児童実在的理想の人物として左の二人を標的となさしむ。
二宮尊徳
ワシントン
(3)訓育の方便
1 朝会
訓練の統一を図るため、毎朝始業前に於いて、児童を運動場に整列せしめこれを行う。
告示 訓戒 服装検査 体操等を行う
2 訓話
全校児童もしくは一部の児童を集め校長これを行う
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明日に続きます。
大正元年は106年前。
これを読んで懐かしんでくださる人は、いないかな・・・。