全員参加型の授業
- 公開日
- 2014/04/17
- 更新日
- 2014/04/17
校長室から
授業は「教師1人×児童1人」で行っているものではありません。
「教師1人×教室の児童全員」でなければなりません。
「この問題、分かる人」
「はい、○○君」
「そうですね」
単なるこのパターンでは、「1×1」になってしまいます。
そうならないように、発言者はその他の児童の方を向いて発言して、自分の意見に対して、周りはどう思っているか反応をうかがったり、教師は、児童の言葉をつなぎ、他の児童にプラスアルファや、別の考えを求めたり、ゆさぶりをかけたりします。
しかし、一問一答の質問では、ゆさぶりもあったものではありません。
中には、「○○さんはどうかな?」と刺激しながら、全員に手を挙げるだけ挙げさせて、ある一人しか指名しないでは、がんばって手を挙げた児童や、何度も挙手をしているのに指名されない児童の気持ちのガッカリ感はいかがなものか・・・と思ってしまいます。
そうならないように、全員が参加できる授業の技が求められます。
写真は、その一つで、全員が起立をして、板書されたみんなで出し合った意見を、それぞれがもう一度振り返りながら読んでいます。そして、読み終わったら座ります。
これなら、全員が確実に参加せざるを得ない状況になります。
座っていく様子を見ていれば、誰がどんな状況かも分かります。
必要に応じて支援もできます。
少し時間がかかっても、しっかり読んで座った子を待つ雰囲気があれば、人間関係も良好なものになります。
適当に言って座らないよう、座った後に再確認するために指名するパターンも加えれば、適度な緊張感も持てます。
また、座ってばかりの授業に動作が加わり、頭も冴えることでしょう。
一昔前の授業スタイルから、このような全員参加型の授業をめざしていきます。