セルフコントロールができる子どもに 2
- 公開日
- 2014/06/18
- 更新日
- 2014/06/18
校長室から
先日の「古北っ子集会」では、「よい歯の子」を表彰しました。
6月は、「むし歯予防」に関する活動がいくつか行われます。
そんな中、「歯と口の健康週間」に伴い、県内のある高校の「歯科健診」のデータを知ることができました。
該当高校 全国平均
むし歯なし 78.4% 42.8%
未処置歯有 0.7% 23.2%
この高校は「むし歯なし」「治療完了」をあわせると、「99.3%」にもなり、未処置歯が残っている生徒数も全校で一ケタほどしか残っていません。「23.2%」という未処置数有りの全国平均の数値は、「平均」ですから、「0.7%」の学校があれば、逆に「50%」に近い学校もあることになります。そんなことからも、どれだけこの数値がすごいものかがわかります。
さて、この高校は、いわゆる「進学校」と言われる高校です。では「むし歯がないから、学力が高い」のか「学力が高いから、むし歯がない」のか、どちらなのでしょうか・・・。
どちらとも一理あるでしょうが、おそらく「日頃から歯のケアがきちんとできている」→「自分の身の回りのことがきちんとできている」→「セルフコントロールができている」→「自主学習もする」→「学力も身につく」のではないかと思います。
歯磨きに関して言えば、誰に何も言われなくても「食後は必ず歯を磨く」習慣をつけることが、その第一歩だと思います。そんな習慣が身につけば、むし歯が極端に増えることはなくなるでしょう。きっと「自主的な歯磨き」の有用性に気づくはずです。そしたら、より丁寧なブラッシングの仕方を身につける(教えてあげる)ことで、さらにむし歯予防につながる自覚が高まるはずです。意識が高くなったところで、「歯肉炎」などの少し進んだ医学的用語も教えてあげれば、素直に耳を傾けてくれます。ここまでになれば、まずむし歯が増えることはないでしょう。
このように「自分で進んできちんと歯磨きをする」という行為が、「一つの成功体験」につながっていき、生き方の自信になっていきます。
まさに「ABC」=「あたりまえのことを バカにしないで ちゃんとやる」ことの大切さをデータが証明してくれているように思います。
こういったことからも、大人が言ってやらせるのではなく、セルフコントロールができる子どもになるような働きかけにしたいですね。