学校日記

2014.11.4 感性豊かな人間作りには・・・

公開日
2014/11/04
更新日
2014/11/04

校長室から

10月10日に行われた、「第65回全日本中学校長会研究協議会北海道(苫小牧)大会」という会で、「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフである三國清三氏が記念講演を行いました。
 
その中では、自分の生い立ちを話されたのですが、その道のりは決して平坦なものではなく、かなり苦労をなされているとのことでした。また、「食育」についても話をされているのですが、その講演からは、興味深い話を知ることができました。

「舌には味蕾(みらい)というつぶつぶがあり、そこで四つの味を感知する。その刺激は脳に伝えられ、五感を育てる。つまり、味蕾を刺激しなければ、感性も育たなくなり、身近な人も殺してしまうようになってしまう」(2014.10.23付発行「教育新聞」より引用)と、少々、後半の下りは過激な部分もありますが、そんなことを話されています。「食生活を整えればいじめもなくなる」とも。

毎日の食事ですから、その積み重ねは大きいようです。「人間が生きていく上で、決して欠かすことのできない“食”という作業で、好き嫌いがあったり、食べないものがあったりしていては、“わがままな人”になってしまう」という話を聞いたことがあります。

よく、子ども達には「“人を良くする”と書いて“食”という字になるんだよ」という話をしますが、まんざらでもないように感じます。

ちなみに「『味蕾』は、8歳から増え始め、12歳でピークを迎えてその後は減少するので、12歳までに色々な味を体験させ、感性豊かな人間づくりをしていく必要がある」とのこと。小学校に通う、この時期、食事は重要な部分を占めるようです(参照:こ食)。

幸い、本校区では、朝食を食べずに登校したりする児童は少なく、家庭の力がしっかりしている地域であり、ありがたいばかりです。引き続き、ご家庭の協力をいただいて、食を通して、古北っ子が健やかに育ってくれることを願ってやみません。