2014.11.5 柏森小学校の研究発表会に参加して
- 公開日
- 2014/11/05
- 更新日
- 2014/11/05
校長室から
昨日は、午後から、扶桑町立柏森小学校の研究発表会にお邪魔しました。特に、研究主題に対する「生きてはたらく言語力の育成を通して」という副題は、国語の授業を中心に、「ことばの力」を獲得させ、「生きてはたらく言語力」をさまざまな場面で活用しようというものです。
授業の様子は、どの学級も、一人一人がしっかりと発言し、その発言を教師が大切にしながら、授業を組み立てているのが印象的でした。
また、特に、授業前に全学級が行った「語りライブ」という、一人一人が「詩を“語る”」様子は、児童らの表現力に驚くばかりでした。
「MY詩」という、お気に入りの詩を読み上げるこの表現活動は、ただの暗唱した詩を読み上げるのではなく、「視線」「表情」「間・速さ」「声量」を意識して「語る」ものです。
どの児童も、学級の全児童の前で、一段高い台の上に立ち、堂々と語ります。
低学年である1年生でさえ、とても丁寧に詩を語る場面を見て、詩の世界が目の前に鮮やかに広がるようでした。
そして、研究発表会の最後には、研究を進めるにあたって指導をしていただいた、筑波大学附属小学校教官の二瓶弘行先生の講演がありました。講演では、具体的な実践の紹介を、動画を交えて説明していただきましたが、スクリーンに映し出された子ども達の豊かな表情は、驚くと共に、思わずにっこりしてしまうものでした。まさに、教育を通して、その子の感性を磨き上げるというものでした。
本校も、昨年度までの二年間を「自分のことばで表現できる児童の育成」を副題とした実践を重ねてきましたが、柏森小学校の研究発表を拝見し、ともすると研究実践時の初心を忘れかけているような気がしました。
ちょうど、明日は、教育委員会等から、多くのお客様をお招きし、本校の教育活動を見ていただく日になっています。ぜひ、昨年の発表からの変容をうかがいたいと思います。