2014.11.18 世界はなぜ月をめざすのか
- 公開日
- 2014/11/18
- 更新日
- 2014/11/18
校長室から
見出しの本を読了しました。表紙に、漫画「宇宙兄弟」の主人公である、南波六太と日々人が「帯」に描かれていたので、「これはおもしろそう」と思い、購入したものです。
アポロ計画終了から40年が経っていますが、実は、水面下で各国による、月探査・月開発をめぐる競争が起きているのだそうです。
本書は、「なぜ月をめざすのか」を現在の月調査や今後の動き、実際の月資源などを例にあげながら、わかりやすく解説してくれます。
以下のような章立てになっていました。
序章 月探査のブームふたたび到来!
一章 人類の次のフロンティアは月である
二章 今夜の月が違って見えるはなし
三章 月がわかる「8つの地形」を見に行こう
四章 これだけは知っておきたい「月科学の基礎知識」
五章 「かぐや」があげた画期的な成果
六章 月の「資源」をどう利用するか
七章 「月以前」「月以後」のフロンティア
八章 今後の月科学の大発見を予想する
九章 宇宙開発における日本の役割とは
終章 月と地球と人類の未来
中でも、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた、月探査機「かぐや」の話は、「はやぶさ」のように、日本の技術力の高さを知ることができ、同じ日本に生きる人間として嬉しく思いました。
地球にはない鉱石がたくさんあったり、月の上だからこそできる実験や作業をしたりする計画など、その可能性の広さを知ることができました。また、100年後には、火星や小惑星に向かう最前線基地になっているかも、と・・・。
しかし、感じたのは、地球のように環境を破壊してはならないということ。
「自分の星がもう使い物にならないから」と言って、安易に宇宙に手を広げるのではなく、「どうしたら地球が長生きできるか」を月探査から見つけてほしいと思いました。