学校日記

2014.11.22  江南市PTA連合会研修視察

公開日
2014/11/22
更新日
2014/11/22

校長室から

18日(火)に、江南市PTA連合会研修視察として、刈谷市立小高原小学校へお邪魔しました。そこで、PTA活動の特色についてお話をうかがい、刈谷市立雁が音中学校の大橋校長先生より、「『携帯電話やスマートフォン等の安全な使用のお願い』の取組について」のお話をうかがいました。

はじめに、興味深い数値を見せていただきました。以下を見て何を感じられるでしょう。

・携帯電話の所持率 58.2%
・LINE利用率     55.4%
・メール利用率    78.3%
・ネット利用率     93.0%

というもの。携帯電話は、いわゆるガラケー、スマホが混在しています。よって、全ての携帯電話で「LINE」ができるわけではありません。しかし、LINE利用率は「55.4%」です。そして、メールやネットの利用率はさらに高い値になっています。
これは、どういうことかというと、スマホじゃなくても、「携帯音楽プレーヤー(ipodなど)」や「携帯ゲーム機(DSなど)」でもネット環境に接続ができ、様々なことができるということです。中には、契約切れのスマホを「Wi−Fi環境があれば使用ができるから」と言い、譲り受ける子供もいるというから驚きです。

様々なことができるということは、トラブルが起きる可能性もあり、依存症になる恐れもあるということです。特に、LINEというメッセージアプリが登場してからというもの、スマホを手放せなくなった子供が増え、大きな社会問題となっています。
そこで、ご存じの「『夜9時以降は携帯電話やスマートフォンを預かる』という取組をしましょう」というお願いが、刈谷市のPTA連絡協議会や児童生徒愛護会から出されました。

ここで何度も言われたのが、「契約者は保護者である」ということ。「トラブルが起きれば、それは契約者の責任でもある」ということです。「ママと君とのスマホ18の約束」というものをアメリカの保護者が作成し、世界的に賛同者が広がったのは、ご存じのところかと思います。まさに、契約者はそのようなルール作りをしなければならない、ということを改めて感じました。

刈谷市が「お願い」を出したことで、約半分の中学生が「勉強に集中できる」「睡眠時間が増えた」「精神的に楽になった」と答えています。本ホームページでも、携帯電話(スマホ)にまつわる話題は何度も取り上げていますが、持っている家庭も、今後持つかどうかを検討している家庭も、ぜひ、そんな家庭内のルール作りをお願いしたいと思います。

この日は、学びの多い、刈谷市への視察となりました。