学校日記

2014.11.30 はやぶさ2

公開日
2014/11/30
更新日
2014/11/30

校長室から

  • 1177440.jpg

https://konan.schoolweb.ne.jp/2310018/blog_img/60397451?tm=20250203120257

今日は、「はやぶさ2」の打ち上げ予定日でしたが、打上げ時間帯にかけて射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲の発生が予想されることから、打上げを12月1日(月)13時に延期しました。
これは、半径0.1〜0.01mmの氷結が集まった、−20度の「氷結層」にロケットが入ると、雷を誘発・発生させ、電子機器等に影響を及ぼし、正常な飛行を継続できなくなる恐れがあるものです。
ちょうど今日、138タワーパークにて行われる、「はやぶさ2」を搭載した「H−2Aロケット」の打ち上げパブリックビューイングを「見に行こう!」と予定していただけに、残念な結果となりました。

ちなみに、この「はやぶさ2」は、JAXA「小惑星探査機はやぶさ2」のホームページ(http://www.jaxa.jp/projects/sat/hayabusa2/)を見ると、以下のように解説がされています(以下文章・画像共に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より引用)。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「はやぶさ」では、イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しながら、太陽系の起源の解明に繋がる手がかりを得ることを目的に、小惑星イトカワのサンプルを持ち帰りました。今回「はやぶさ2」では「はやぶさ」で培った経験を活かしながら、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、C型小惑星「1999 JU3」を目指します。

太陽系の起源や進化を知るためには、代表的なタイプであるS型、C型、D型の小惑星を調査する必要があります。
「はやぶさ2」が目指すC型小惑星はS型小惑星のイトカワと比べるとより始原的な天体で、同じ岩石質の小惑星でありながら有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられています。
地球をつくる鉱物、海の水、生命の原材料物質は、太陽系初期には原始太陽系星雲の中で密接な関係を持っていたと考えられており、始原的な天体であるC型小惑星から採取したサンプルを分析し、太陽系空間にあった有機物や水がどのようなものであったのか、またどのように相互作用し共存してきたかを探ることで、生命の起源にも迫ることができると期待されています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

日本の技術力の高さを世界にアピールできる、いい機会です。明日、月曜日の打ち上げが、無事成功し、「はやぶさ」同様に、2020年に、地球に戻ってくることを期待したいものです。