2014.12.18 百聞は一見にしかず
- 公開日
- 2014/12/18
- 更新日
- 2014/12/18
校長室から
昨日の記事の一つである、「1年生☆虹を塗ったよ」を見ると、「子どもたちは、楽しむのかと思いきや、色の混ぜ具合を気にしたり、線からはみ出さないように気を付けたりして、かなり緊張した様子でした。」とありました(参照:1年生☆虹を塗ったよ)
「わーい、色塗りだー」となるかと思いきや、最後には、「疲れた」「息苦しい」とまで言うありさま(笑)。
しかしこれは、見方を変えれば、「集中して取り組んでいる」「丁寧に取り組んでいる」ということになります。
そんな雰囲気で授業が行えるのも、「しかけ」にあります。
そのしかけとは、写真にあるように、黒板には、「パレットの使い方」「色の塗る順」が、写真で示されています。
そうすることで、何をどのように進めていけばいいのかが、はっきりしており、余分な思考が消え去ります。よって、自分のペースで黙々と作業に取り組むことができ、なおかつ丁寧な作業ができるのです。
口頭で説明しただけでは、記憶に残る子、そうでない子があります。そのため、いつでも記憶を想起できるように、視覚で情報を伝えるのです。「百聞は一見にしかず」です。
これは、「どの子にもわかる授業づくり」という概念の「ユニバーサルデザイン授業」にもつながるものです。1学級に30〜40人の児童がいれば、能力も個性もバラバラです。そんな子ども達の集団による授業ですが、ひとりひとりが楽しく学べ、よく分かるように、「取組の見える化」を図るのは一つの方法です。
作業を行おうとしたときは、このような方法が有効な実践になります。
事実、仕上がった作品は、1年生ながら、なかなかのものとなりました。