2015.3.10 あれから4年 その1
- 公開日
- 2015/03/10
- 更新日
- 2015/03/10
校長室から
4年前の3月11日が明日に迫っています。4年前、その瞬間の私は、中学校のコンピュータルームで授業をしていました。静かに長くゆっくり揺れる地震に、大きな違和感がありました。すぐに、部屋にある大型ディスプレイのテレビをつけると、「東北地方で地震が発生」と速報のテロップが流れ、「東北の地震の揺れが愛知に…?」と思うと、阪神淡路大震災が思い返されました。「ここまで揺れが伝わるということは、現地はただ事ではない」と。その日は、万が一に備えて、6時間目まで授業を行うと、部活動を中止し、一斉下校としました。その後、職員室でニュースを見ると、あの津波の映像が流れていたのです。
そんなあの日から4年が経とうとしています。15,899人という多くの命を失い、今もなお、2,594人が行方不明となっており、被災地をはじめ、全国には、まだ苦難を強いられている方がたくさんみえます。
今日は、児童会主催の復興義援金の募金活動が行われましたが、ありがたいことに、たくさんの協力があったようです。しかし、新聞には、「震災義援金が激減」(写真:3/9付中日新聞夕刊)とあり、日本赤十字によると、直後の年度に比べ、今年度は1%にも満たない額だそうです(2011年度:3146億円 → 2014年度:29億円)。
金額が全てではありませんが、不自由ない暮らしができている私たちが、できることをできる範囲で協力できるといいと思います。
そして、私たちが心がけなければならないのは、「風化させない」こと。また、あの地震から学んだことを教訓とし、私たちは今後に生かさなければならないこと、です。
先日も、深夜に大きな地震がありました。「まさか」と思ったものでしたが、幸いにも、大地震ではなく、東南海沖地震とも関連の少ないものということでした。
しかし、深夜であったために、動きが緩慢になったのは事実です。もしその瞬間に大きな地震が来たら…と思うと不安が残りました。
「亡くすことを防げる命」は、確実に防いでいきたいものです。