2015.3.19 6年生修了式
- 公開日
- 2015/03/19
- 更新日
- 2015/03/19
校長室から
今日は、明日の卒業式が行われることから、1日早く、6年生のみ修了式を執り行いました。大変立派な態度で、臨むことができた6年生。明日の卒業式も、いい式になることと思います。
式辞は以下の通りです。
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ただ今は、6年生69名のみなさんに、修了証を授与しました。これは、6年生を修了すると共に、小学校6年間を修了するものです。
このときの「しゅうりょう」という漢字は「終わり」ではなく「修める」の「しゅう」を用いた「修了」となります。その漢字について説明をします。
「修」という字にある、左側の偏と右側の旁(つくり)の上部を合わせた「攸(ゆう)」という部分は「人の背中にさらさらと細長く水を注いで洗い流すさま」を示しています。「飾り」を意味する「彡(さんづくり)」という部位をあわせて、「攸+彡」で、「でこぼこやきれめがなく、すらりと細長く姿が整ったこと」を表します。
そして「了」は、「終わり」を表します。
二つの文字を合わせて「きれめなく整え終えること」を表しているのです。
よって「修了」とは、「一定の学業・課程を、全て修め終えること」という意味になります。
皆さんは、小学校での学びを「全て整えるようにして終えた」ということです。しかし、学ぶことに終わりはありません。4月からは、中学校での学びが待っています。中学校を卒業すれば、ここにいる多くの人が高校に進学し、その後はまた大学や専門学校に、さらには大学院へ行き学び続ける人もいるでしょう。また社会人になっても資格をとったり、新しい仕事を覚えたりするために学ぶことがあるでしょう。学びへの追求は自分の意志や意欲があれば、永遠に続いていきます。
今日は、そんな人生において、義務教育9年間のうちの6年間を終えたに過ぎず、長い人生からすれば、まだ階段を二、三段上がったくらいでしかないかもしれません。
しかし、皆さんは、この6年間で多くのことを学んできました。ぜひ、その学びを中学校につなげてほしいと思います。そして、引き続き、「整える」ようにして、学びの階段を一段ずつ確実にあがっていってください。
さて、明日は卒業式です。この「卒業式」の正式名称は、「卒業証書授与式」です。卒業証書を授け渡すことが本来の目的の式です。
ぜひ、卒業証書を受け取るときの担任から呼名に、皆さんの心をすべて込めた、さわやかな「返事」をしてください。
そして、明日の一日をもって、正式に「修了」となります。3学期の合言葉の「整える」とあわせて、「修了」の意味にあったように、「きれめなく整え終え」、参加された家族の方、来賓、4・5年生に、さすが今年の6年生、さすが古北っ子というところを見せてください。
明日は、みなさんで、すばらしい式にしましょう。