2015.4.9 黄金の一週間
- 公開日
- 2015/04/09
- 更新日
- 2015/04/09
校長室から
教育業界の用語で「黄金の一週間」というものがあります。
学校は、この4月に新しい学年がスタートし、どの児童もやる気に満ちあふれています。とは言っても、新しい学級は、当然、これまでの学級が解体され、リセットされた状態であり、学級担任は、「0」から学級を作っていかなければなりません。
そこで、大切なのが、「開始から一週間」という時間です。この一週間で、様々な規律を作り、システムを作り上げられるかどうかで、今後の一年間が大きく変わってくるのです。よって、この重要な期間を「黄金の一週間」と言います。
各学級では、朝から「すること」や「こうしてほしい」という規律が黒板に書かれていたり、担任が子ども達を連れて校内を回って、一つ一つルールを確認したりしていきます。
子ども達は、誰もが過ごしやすい学校生活を望んでいます。よって、少し考えれば「当たり前」であるようなことは、浸透しやすく、多くのことがきちんとできるように確立されていきます。学級担任がもつ、いい意味での「こだわり」が、どれだけあるかで、規律正しい集団になっていきます。
そして、この一週間でできたことを、一ヶ月間徹底していきます。すると、システムが確立し、その後は、子ども達だけで動くことができるほどになっていきます。
逆に言えば、そんな集団作りにエネルギーを注ぐ学級担任は、休む間がないほどです。しかし、「手をかければ、後で手がかからなくなる。手をかけなければ、後から手がかかる」ことを知っているので、徹底した指導をしていきます。
写真は、朝、下駄箱や体育館シューズを保管する靴箱の前で指導する場面と、今日から本格的に始まる掃除の仕方を指導する場面です。
一年のスタートは、こうして始まっていきます。