学校日記

2015.6.18 運動量の確保

公開日
2015/06/18
更新日
2015/06/18

校長室から

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左の写真の男の子の「赤白帽」を見ると、汗でびっしょりであるのが分かります。授業で、しっかりと運動量が確保されているのがわかります。 

この体育の授業の「運動量の確保」は、大きなポイントです。近年、子ども達の体力低下が叫ばれている中、外遊びの機会が得られなかったり、できない環境であったりする場合は、体育でしっかり運動することが大切になってきます。
文科省が発行している「子どもの体力向上のための取組ハンドブック」にも、その文言を見つけることができます。




第3章 1 体育・保健体育の授業を改善するために
 学校体育は、すべての児童生徒が等しく経験する教育の機会であり、その中では一定の運動量の確保が可能であるとともに、発達の段階に応じた望ましい運動実践の理解と具体的な実践方法を身に付けることができる。新しい学習指導要領では、児童生徒の12年間の発達の段階に関して、およそ4年ごとの発達のまとまりを考慮した指導の重要性を指摘している。したがって、子どもの体力を向上させるためには、体育・保健体育の授業における運動量の確保と、児童生徒の発達の段階に見合った運動実践ができるような教材研究を行い、学校体育の一層の充実を図ることが重要であると考えられる。




授業は、右の写真のように、その時間の授業の振り返りをグループや全体で行う場面もありますが、そのようなことがメインになってしまっては運動量の確保は図れません。また、活動の途中に、「どうすればできるようになるか考えてみよう」と、考えてばかりで体を動かすことがなければ同様なことが言えるでしょう。

写真の授業は2年生の「ボール投げ」を扱った単元ですが、ただ「的に向かって投げる」だけでなく、攻守のチームに分かれ的を狙います。しかし、的の前には「守備」の児童が、簡単に的を狙わせません。ここで、攻撃の児童は「強く投げる」「素早く投げる」「走って投げる」「フェイントをかけて投げる」などの投げ方が求められ、「チームで連携して守備を外して的に当てる」ための工夫が必要になります。

そうすると、どちらも必死です。目的がはっきりし、その上に互いに工夫が求められるため、運動量が劇的に増えます。授業が終わった児童の表情は、運動をやりきったという、とても充実した表情です。そして、この汗の量です。

本校の体力・運動能力の高さは、こうした日頃の積み重ねの結果も大きく影響していることでしょう。これからも「運動量の確保」を大切にしていきたいと思います。