2015.7.7 大人の振る舞いが・・・
- 公開日
- 2015/07/07
- 更新日
- 2015/07/07
校長室から
朝日新聞(7月6日付)の投稿欄「ひととき」に以下の文章が掲載されていたので、引用・転載させていただきます。
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日曜日の昼下がり、スーパーの食品売り場は家族連れで混み合っていた。豆腐の棚に通りかかった時、若いお母さんが手を滑らせて、パック入りの豆腐を床に落とすのを見てしまった。
パッケージ自体は破損してしないようだったが、二つのパックを留めてあったテープが、衝撃で外れたらしい。そばにいた3歳と5歳ぐらいの2人姉妹が「だめよ、だめよ」としきりに騒いでいる。
一体どうするのかと様子をうかがっていると、お父さんらしき人物が「奥の方へ」とささやいた。お母さんは一瞬ちゅうちょしたものの、その商品を棚の一番奥に戻して、手前の品を手にして去った。
子どもというのは案外記憶がいい。ある日、何かをごまかして親に注意された時、「お母さんもやったことがあったじゃない」とぶり返される日が来るかもしれない。
ささいなことではあるけれど、なんだかとても残念な気がした。
そして、そんな場面に居合わせながら気の利いた言葉をかけられなかった自分も、まだまだ大したことないなと、無力感にかられたできごとだった。(東京都 主婦)
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「子どもというのは案外記憶がいい」というのは、自分も心当たりがあります。どうでもいいような幼少の頃の一場面を随分と詳細に覚えていたりするものがあります。
先日、ちょうど同じような場面を見かけたのです。
買い物をした商品を同じように落とした主婦がいました。そしてやはり商品をもとに戻し、交換しようとしていたのです。
しかし、その瞬間、一緒にいた旦那さんが、「やめておいたら」と言ったのです。すると、落とした商品を持って、二人はレジに並びました。
大人が範を示し、そんな大人を見ながら、子どもが健やかに成長していくよう、私たち大人は心がけていきたいものです。
(※写真は、イメージです)