学校日記

2015.7.30 特別の教科 道徳

公開日
2015/07/30
更新日
2015/07/30

校長室から

昨日は、「道徳」の研修会に参加しました。担任はもちろん、全ての教員に関わるものであるため、本校は、出席できる先生方全てに参加していただきました。

特に、元道徳教科調査官である、関西学院大学教授の横山利弘先生のお話は、平成30年度から始まる「特別の教科道徳」と「授業の進め方」について、関西の方らしくユーモアを交えながら、分かりやすく講義をしていただきました。

先にも書いたように、小学校は平成30年度から、今までの「道徳」が「特別の教科道徳」となり、検定教科書を使って授業をし、記述式で評価をとる形になろうとしています(中学校は平成31年度から)。保護者の方が受けてきた授業から大きく変わろうとしているのです。

横山先生は「子どもは授業で活躍したいと思っている。道徳は、他教科と違って全員が活躍できる」と言っています。私もそう思います。「こうあるべきだ」という明確な答えがないものもあり、場合によっては、全ての考えが「正解」にもなるからです。「AがいいのかBがいいのか」などという「ジレンマ教材」などは、まさに正解はありません。

「どうするとよいか」なんてことは、だいたいの人間は分かっています。しかし、「思い」と「行動」が伴わないのです。その分かっている「思い」をベースに、「物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める」のが、「特別の教科道徳」の目標です。

しかし、道徳の授業に対して苦手意識をもっている教員が少なくないのは事実です。毎週行ったとしても、同じ教材で授業を行うことは、該当学年を受け持つことができた数年に一度になるため、力が付かないのではないかという指摘があるくらいです。よって、若い先生方は、単純に経験値が少なくなるため、苦手を克服するには、時間を要することになります。自分自身がやはりそうでした。面白さやポイントが分かってきたのは、新任から数年経ってからでした。

いよいよ、小学校では平成30年度から、完全移行となります。よって、今年度から平成29年度までが移行期間です。本校では、今回の研修を受け、道徳の授業力が高められるよう、実践を重ねていきたいと考えています。