2015.9.11 暴風警報が出るたびに思うこと
- 公開日
- 2015/09/11
- 更新日
- 2015/09/11
校長室から
9日(水)は、台風18号の接近に伴い、暴風警報が発表されると、わずか5時間後には解除されるという、経験したことがないような天候でした。
上記のように、この地域には暴風警報が発表され、登校を見合わせる時間がありました。「学校が臨時休業になるかもしれない」という状況に、様々な思いをもった古北っ子がいたことでしょう。
「残念、学校が休みになってしまった」「疲れていたから、休みになってよかったな」「今日は、家で遊べるぞ!」などなど…。子どもらしい、それぞれの思いがあったことでしょう。
しかし、勢力が強くなかった台風は、幸いにも早々に警報が解除され、学校は5時間遅れの登校となりました。門に立って迎えると、どの子も普段と同じような表情で、普段の「おはようございます」と変わって、「こんにちは−!」と元気に挨拶を交わしながら登校するする姿を見て、安心しました。
すると、今回の台風が影響し、関東地方では、何十年に一度の規模にあたる大雨による、大変な災害となりました。特に昨日は、この地域は徐々に天気も回復し、運動会や陸上記録会の練習が行われ、まさか、関東地方でそんな状況になっているとは考えもしませんでした。
もし、この地域が、あのような事態になっていたら…と考えるも、なかなか想像できるものでもありません。甦るのは、ちょうど今から15年前の9月11日に起きた「東海豪雨」です。庄内川が決壊し、校舎の1階が水没する学校もありました(写真は愛知県立名古屋特別支援学校の当時の職員室 ※HP内ページ「東海豪雨災害」より引用)。私自身、当時勤めていた中学校の校長先生の自宅が庄内川近くだったため、床上浸水となり、何人かの先生で、復旧作業の手伝いに行ったということもありました。おそらく、当日、帰宅できず大変な思いをしたというお父さん、お母さんもみえることでしょう。
大人はそんな経験をしてきています。もし「暴風警報が出て休みになってラッキー!」と大はしゃぎする児童がいたら、少し考えさせたいものです。自分の家が水に浸かったり、身近な人に何かあったりしては、学校が休みになって喜ぶどころではないでしょう。休みなってうれしいかもしれませんが、その喜びは少し控えめにし、「何事もおきませんように…」と願う気持ちをもてるような古北っ子になってほしいものです。
今回の関東地方の災害では、亡くなった方もみえ、ご冥福を祈るばかりです。また、行方不明の方は、無事であることを願うばかりです。暴風警報が出る度に、「大きな被害が出なければいいが…」と思う自分がいます。
今なお、大変な思いをしている関東地方です。今日、こうして、さわやかな天気のもと、運動会の練習ができることに感謝しなければならないな、と思います。