2015.10.25 大口町伝統芸能発表会
- 公開日
- 2015/10/25
- 更新日
- 2015/10/25
校長室から
今日は、大口町の城趾公園で行われた「大口町伝統芸能発表会」を見に行きました。
この行事は、町内の各地区に古くから伝わる獅子屋形のお囃子、木遣り、保育園児による和太鼓演奏などが披露されるものです。
そして、もう一つの見所があり、いわゆる「特別ゲスト」として披露していただく「安良の棒の手」を見ることができるのです。
「安良の棒の手」は、江南市安良町に伝わる、愛知県指定の無形民俗文化財である「棒術」で、450年前に生まれた武術が、約150年前の1861年、当時の江戸時代の安良村に伝えられ、脈々と今に引き継がれているものです。
「真影流」である「安良の棒の手」は、剣、槍、薙刀(なぎなた)、鎖鎌(くさりがま)などをつかった攻防の型が20余りあります。全て演じると、1時間を超えるとか。ですから、今日は、その中から、6つを披露していただきました。
演じる二人は、はじめに塩で身を清め、続いて、場を清めます。
「エイオッ!」と言いながら繰り出される激しい突きなどを華麗にかわしていきます。時には、跳躍してかわし、時には、刃や柄でしっかり受け止めながらかわします。
一番見応えがあるのは、最後の演目の「眉間斬(みけんぎり)」です。
額に巻いた細い縄を真剣で切るもので、演じる二方も、演技前には大きく息をするところが印象的でした。緊張の一瞬は、見事、切断に成功!一歩間違えばもちろん大けがにつながる技だけに、見事な技に、会場が大きな拍手で湧きます。
前任校の布袋中学校では、生徒による「棒の手」の演目が文化祭で披露されていました。今後、そうして次世代へと引き継がれていき、さらに、何十年、何百年と続くのでしょう。
江南市には、そうした伝統芸能がその他にもいくつかあります。いい街です。