2015.11.18 レジリエンス
- 公開日
- 2015/11/18
- 更新日
- 2015/11/18
校長室から
「周りの期待に応えなければ…」と臨んだ、2014年のソチオリンピックフィギュアスケート女子ショートプログラムに出場した浅田真央選手。
結果は、「16位」という、誰もが目を疑うようなものでした。
しかし、次の日のフリーのプログラムで、自己ベストの得点をたたき出すと、6位となり、メダルこそ逃したものの、「世界の浅田真央」を強烈に印象づける結果を残すことができました。
ご存じの方も多いと思いますが、そのフリーの演技の後のコメントが、
「自分のことに集中して、自分がやりたい演技をしようと思った」
というものでした。
ショートを演じる前の「メダルを取ろう」というのがプレッシャーとなり、ストレスになったのに対し、フリーを演じる前の「自分の演技をしよう」というのは、逆にストレスに立ち向かう力になったのです。
この力のことを「レジリエンス」と言います。
このレジリエンスを常に心がけているのが、プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手です。
ウッズ選手は、「勝とう」という思いよりも「世界一のプレーをしよう」という思いの方が強く、プレーに集中でき、数々のすばらしい結果を残しているのだと言います。
いよいよ、週末は「かがやき学芸会」です。
「みんなに喜んでもらえる演技を」「みんなに感動してもらえる演技を」という思いで臨む古北っ子もいると思いますが、ぜひ、そんなときは、「自分らしい演技をしっかりしよう」という気持ちに切り替えられるといいと思います。
プレッシャーを感じている子に対しては、ぜひ、私たち教師や保護者の方が、そんな「レジリエンス」につながる声かけができれば、と思います。
また、この先、幾度となく訪れるであろう、数々の壁を乗り越えなければならないときには、この「レジリエンス」を意識してほしいものです。