学校日記

2015.11.26 算数と電卓

公開日
2015/11/26
更新日
2015/11/26

校長室から

平成14年の学習指導要領では、算数で「電卓」について使い方や方法を指導する時間がありました。いわゆる「ゆとり教育」と言われていた時代です。しかし、現在の学習指導要領ではその項目はなくなりました。学習指導要領そのものに、「電卓」という文字がなくなったのです。

ただ、「問題解決の過程などにおいて複雑な数値を用いるであるとか、桁数の多い計算を行うであるといった場合に計算についての部分を電卓を用いるというように考えることができる」という文言が、「改訂のポイント」という資料にはあります。

写真は、「資料(データ)の整理の仕方と資料からわかることを考えよう」というめあてのもと、資料を分析する授業です。
ある3学級の「何かの記録」が書かれた一覧表から、何の記録か、平均値はどれだけか、最大値は・・・、などと資料を分析します。
特に平均を求めるところで「電卓」が登場です。「問題解決の過程」においての活用です。筆算を行うより、スムーズに計算が行えます。
このような授業が、現在、6年生では行われています。

しかし、やがてこれらの指導も「コンピュータを使って」というものに変わるのでは、と考えます。タブレットPCがあればできるからです。電卓のアプリや、表計算アプリを開けば、もっと複雑な計算や分析も、数値を入力すればできてしまうでしょう。
現在、学級の各班1台(計10台)は配付できるものの、個人には配付できないので、「電卓」です。一人1台あれば、間違いなく活用しているでしょう。

「歴史」の授業は、史実がくつがえされることがあるので、教えることが変わることがあるのですが、「算数・数学」はそんなことはないと思っていました。しかし、時代の流れで、この先、変わることがあるかもしれません。「そろばん」の指導時間数の変遷や、「電卓」の指導の可否から、そんなことを感じるのでした。