2016.1.10 ホントに消える職業?なくなる仕事?
- 公開日
- 2016/01/10
- 更新日
- 2016/01/10
校長室から
オックスフォード大学が少し前に「10年後になくなる職業」というものを認定したことが話題になりました。コンピュータがさらに発達し、「AI(人工知能)」が進化すると、コンピュータや機械が代わりに仕事をすることになり、約半分の職種が自動化されるのでは、というものです。
ちょうど、この年末・年始に、本校敷地内にある高木の剪定作業を行いましたが、剪定する造園業者の方、クレーンを操作する方、木を回収する業者の方、それぞれを見ていると、いつの将来に、これらの職業がなくなるのか、ということを考えていました。
というのも、「消える職業」「なくなる仕事」に「造園・用地管理の作業員」があったからです。
剪定作業は、樹木の形状や、作業周辺の樹木や敷地形状などを考慮して、剪定する順を決めて剪定していきます。また、剪定作業と同時に、切った枝や幹を回収しやすいような大きさに切断する作業員が樹木の下にみえます。その手際の良さに感心をしながら作業を見ていました。
また、剪定した大きな幹を回収する作業の様子を見ていると、クレーンを匠みに操り、見事なテンポで次々と回収していきます。例えは適切でないかもしれませんが、クレーンゲームを100発100中で決める雰囲気です。大きな幹の束を一気にひとつかみするかと思えば、直径10cm程度の細い木も大きなクレーンで挟むようにつかみます。まさに職人技です。
また、先日、御年90歳を超える職人さんが、ロケット部品の仕上げをするというテレビ番組を見ました。機械で加工した後に、0.1mm単位の凹凸を人の手で加工をするのです。ちなみに「消える職業」には「時計修理工」がありました。作業そのものは異なりますが、同様な繊細な感覚を必要とする職業が無くなるかと思うと、なかなか信じられません。
世の中は、多くの働く人で成り立っています。やはり最後は「人」ではないかと思いました。確かに、駅の改札で切符を切っていた仕事など、消えた職業はこれまでもありますが、10年後、そんな一気になくなるのかしら…と思うのでした。いかがでしょうか。