2016.2.18 ホワイトボード
- 公開日
- 2016/02/18
- 更新日
- 2016/02/18
校長室から
授業では、個人で考えたことや、グループで話し合ったことを「画用紙にマジックで書いて黒板に貼る」という作業をすることがあります。貼られたものを見比べ、さらに自分や自分が所属するグループの考えと比較し、思考を深めるという流れです。
簡単に、他者の考えと比較できるのがメリットです。
しかし、ここに一つ、デメリットがあります。
「画用紙にマジックで書く」という作業は、児童にとって、思ったよりハードルの上がる作業になります。その理由に、「間違ったら消せないので慎重に書かねば」という意識が働き、思ったよりスムーズに作業が流れないことがあるのです。
このデメリットを解決するのが「ホワイトボード」です。「間違ってもすぐに消せる」ことは、作業に対するハードルを下げ、スムーズに作業が進みます。今では、「A3サイズ」で、ホワイトボードの裏に磁石が付いているものがあり、簡単に黒板に貼り付けられます。
今後、これに変わりそうなのが、「タブレットPC」です。
写真は、「かがやき」さんの児童がタブレットPCの「ホワイトボードアプリ」を活用して、ローマ字を記述する学習をしています。間違っても簡単に消せ、抵抗なく文字を書き続けています。
では、黒板に貼り付けていた形態はどうするのかというと、このタブレットに記述したデータを、スクリーンや大型ディスプレイに並べて表示させるのです。児童が教室内を移動することなく、wi-fiでデータを転送すれば完了です。
その上で、着目したいデータを大写しすれば、アナログのホワイトボードより、大写しすることも可能です。
しかし、こちらにもデメリットはあります。一つ大写しすると、その他のデータが一時的に表示されなくなるというものです(表示されるものもありますが、小さく見づらくなります)。実際に書かれた複数のものを見ながら比較して発言する、ということができなく(しづらく)なります。
現段階では、ホワイトボードの使用を進めていますが、数年もすれば、そういう時代が来るものと予測しています。
お父さん、お母さんが子どもの頃では、考えられなかった学習形態ですね。