2016.2.19 介助犬
- 公開日
- 2016/02/19
- 更新日
- 2016/02/19
校長室から
本校でも1月28日(木)に、4年生を対象に行った「介助犬講座」。
本日(2/19)付の朝日新聞のコーナー「ひと」に、医師であり、日本介助犬協会事務局長である高柳友子さんの記事が掲載されていました。ここに引用させていただきます。
脊髄(せきずい)損傷などで体の不自由な人たちの外出に付き添うように訓練された「介助犬」。落としたカギや携帯電話を拾い、冷蔵庫の飲み物を取り出し、時には背中の下に潜り込んで体を起こす。日本介助犬協会の事務局長として、普及に力を尽くしている。
介助犬との出会いは、医学生のときに短期留学した米国だ。1ログイン前の続き990年代から使用者を日本に招いて、全国で講演会を開くなどしてきた。横浜市でリハビリ科医師をするが、2009年、卒業した愛知医大の地元という縁もあり、愛知県長久手(ながくて)市に国内唯一の本格的な総合訓練センターを開いた。
センターは原則、犬の世話を使用者本人に求める。使用者が多少しんどそうでも、犬は体をすり寄せてくる。「仕方ないな」と力を振り絞ってえさを与え、排泄(はいせつ)物の始末をする。「それがいい。自分も頼りにされているっていう感覚が人をよみがえらせるんです」
実際、家に引きこもっていた多くの障害者が介助犬を使いだしたとたん、スーパーに出かけ、仕事も始めている。センター見学会では、石川県や横浜市などから駆けつけた使用者が、迷っている障害者らに体験を生き生きと語る。
米国に3千〜5千匹の介助犬がいるのに、日本には73匹。必要とする障害者数推定1万5千人に比べ、あまりに少ない。「人にも犬にも、もっと可能性があると思う」
先日の本校で行われた講座のお話を聞いたり、このコーナーの記事を見たりすると、介助犬を増やすことは、今の日本において、切実な願いであることがわかります。
ちなみに、介助犬を育成する総合訓練センターは、愛知県長久手市にありますが、日本で最初にできた訓練センターです。そんな貴重な訓練センターが、同じ愛知県内にあると思うと、思わず応援したくなりますね。
今後、頭数が増えることを願ってやみません。今後の動向に注目したいと思います。
※写真は、本校の介助犬講座に来た「ハーミー」。
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■日本介助犬協会