2016.4.9 ランドセル
- 公開日
- 2016/04/09
- 更新日
- 2016/04/09
校長室から
入学式を含めて、1年生が3日間登校をしました。
朝、門に立って「おはようございます」と、挨拶をしていると、体からはみ出しそうな大きなランドセルを背負った1年生が、元気よく挨拶をしてくれます。様々な彩りの真新しいランドセルを背負って学校に通う1年生。ランドセルを背負うことが、小学生のスタータスを感じているかのようで、見ていて微笑ましくなります。
さて、そんなランドセルですが、元々は、幕末に輸入され、軍隊で活用されるようになった布製の「背(はい)のう」が、始まりだとされています。
その後、明治10年に開校した学校「学習院」が、明治18年に学用品の持ち運びに「背のう」を採用しました。「背のう」は、オランダ語で「ランセル」と呼ばれており、やがて「ランドセル」と呼ばれるようになったようです。サイズこそ現在より小ぶりながら、現在用いているランドセルの原型ができ、100年以上経過しているというのですから、その歴史に驚きます。
ちなみに、ここ15年ほどで、黒・赤以外の色のランドセルも広く普及するようになってきたように思います。また、平成23年度の学習指導要領の改訂でA4サイズの教科書が登場すると、一回り大きなランドセルとなっています。
今では、世界的にも珍しいため、海外のアーティストや外国人旅行者がお土産に買っていくニュースが報じられます。昭和の時代には考えられなかったことです。
何十年か先の未来に、教科書や学用品が「タブレットPCのみになる」なんていう時代になっても、ランドセルが活躍しているか、興味深いところです。
参考:ランドセル工業界HP(一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会)
■ランドセルくらぶ