2016.4.15 カラーバス効果
- 公開日
- 2016/04/15
- 更新日
- 2016/04/15
校長室から
市内において、交通標識の支柱が折れ、倒れるという事案が発生しました。標識の支柱の根本がさびて朽ち果て、強風で倒れたようです。そこで、市では市内の交通標識の状態について再点検を計画しています。
しかし、何百(何千?)とある市内の支柱の点検は、なかなか簡単にできるものではなく、点検前に同様な支柱の破損があっては大変です。
そこで、登下校の児童の指導を兼ねながら、本日より、校長・教頭で、通学路上にある標識の点検をすることにしました。
普段意識していないため、いざ意識すると、「こんなに標識・カーブミラーがあるのか」ということが分かりました。これこそ、「カラーバス効果」です。
カラーバス効果とは、以前にも記事でアップしましたが、「カラーバス(color bath)」=「色を浴びる」という意味です。
例えば、「今日は赤い物をいくつ見つけられるだろうか」とか考えながら街を歩いていると、街中に存在する今まで意識したことがなかった赤いものが目に飛び込んでくるようになります。このように、意識していることに関連する情報が、無意識のうちに自分のところにたくさん集まるようになることを、「カラーバス効果」といいます。
さて、点検の結果、「今すぐに交換が必要」という箇所はありませんでしたが、今後、気をつけたり、修繕をお願いしたりすると良いと思われる箇所は、写真のようにいくつかありました。
●上左:地中に埋めるのではなく、ガードレールに連結するタイプ。ネジの緩みはもちろんありませんでしたが、こういうタイプもあるのかと、新たな発見に。
●上中:「折れた」か「切った」痕。少し、飛び出た部分が残っており、つまずきそうで危ないです。
●上右:ガードレールのバーが欠けている箇所。同様な箇所がいくつかありました。
●下左:左に傾いています。ぐらついてはないため、自動車などがぶつかったためでは、と思われます。根本が少しさびているのは、散歩中の犬の…のせい?
●下中:ガードレールが、歩道と車道を分離させるブロックについていますが、根本のブロックが割れています。力を加えてもぐらつきはしませんでしたが…。
●下右:車と接触した痕があり、根本のコンクリートと支柱に、若干のすき間が生じています。力を加えると、わずかに揺れました。
もし、地域の皆様の周りにも、明らかに危険と思われる標識がありましたら、学校に連絡をください。「カラーバス効果」で見てみると、随分と見えてくるかもしれません。