2016.6.3 具体的に
- 公開日
- 2016/06/03
- 更新日
- 2016/06/03
校長室から
この時期、各学年ともに、生活科・理科で、植物や生物の「観察」を行う単元の授業が行われています。
そんな中、観察のポイントとなるのが、「おさかなみにいく」の合言葉。
「大きさ、音」「さわったかんじ」「形、数」「長さ」「見たこと」「におい」「色」「くわしく、くらべる」の8つの視点の頭文字を並べると「おさかなみにいく」となります。
「観察しましょう」とだけ言われても、何を観察すればいいのかわかりません。
そんなとき、この視点があると、ポイントが明確になり、具体的な観察ができるようになります。しかも、低学年から高学年まで、どの学年でも有効な合言葉です。
コミュニケーションをする上で、相手に伝わりやすくするためには、「具体的」なことを話すことが大切です。「○○みたい」「□□cm」という、イメージしやすいひと言を添えることで、相手に伝わり、会話が深まります。このことは、様々な場面で当てはめることができるでしょう。
ご家庭でも、会話を交わすとき、そんな具体的なひとことを引き出せるよう、大人が会話をリードすると、コミュニケーション力がつくと思います。
「今日の試合どうだった?」に対して「やばかった」ではなく、「この前戦った○○より、スピードがあって、手ごわかった」としたり「みんな日焼けがすごくて、練習をしっかりやっている感じがした。前半は大きくリードしていたけど、後半は詰め寄られて危なかった」としたりしたいものです。
会話が、単語や簡単なフレーズで終わってしまい、語彙力の不足も叫ばれる昨今。古北っ子には、「おさかなみにいく」のような具体的なことが自然に伝えられるコミュニケーション力をつけてほしいと願っています。