学校日記

2016.7.3 疑惑のチャンピオン

公開日
2016/07/03
更新日
2016/07/03

校長室から

今日は、映画「疑惑のチャンピオン」を“自転車好き”の息子と観に行きました。「自転車好き」というのは、この映画が、世界でもっとも過酷で人気のある自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で7連覇を達成するも、後にドーピングが発覚し、自転車競技会から永久追放を受けた、元自転車プロロードレーサーのランス・アームストロングを描いた映画だからです。娯楽映画とは異なる、ノンフィクションならではの社会派映画の面白さがありました。

アームストロングのドーピングを追及した、ジャーナリストである、デイヴィッド・ウォルシュ氏の原作をもとに描かれたノンフィクションの本映画。ちょうど、ロシアのスポーツ界など、リオ五輪前に、世界中で話題になっているドーピング問題について、一石を投じるようなタイミングだと思うのは、私だけでしょうか…。

2013年、アームストロングがドーピングを認めたときは、世界中に衝撃が走ったのを覚えています。脳や肺にも転移するほどの癌を克服し、そして、世界チャンピオンになるということは、世界中の人に勇気と感動を与えたものでした。しかし…、だったのです。

邦題は「疑惑のチャンピオン」ですが、原題は「THE PROGRAM」です。勝ち上がるための完璧なドーピングの「プログラム」だったかに思われたものも、そうならなかった「プログラム」でした。いかに、ドーピングが残念なことであるか、そして、関係者の未来を奪うものであるか、ということを改めて考えさせられます。

今年のリオ五輪や、今後のスポーツ界で、このようなことが起きないことを願うばかりです。

(※画像は、映画.comから引用しました)