2016.10.22 「あたりまえ」の「ちがい」を知ることの大切さ
- 公開日
- 2016/10/22
- 更新日
- 2016/10/22
校長室から
20日(木)に、LINE株式会社より、講師の先生をお招きし、6年生の各学級で講演をしていただきました。1時間の授業に立ち会いましたが、いいお話をしていただいように思います。
授業は、「子どもに人気のからい料理の『定番』と言えば?」「『夜おそい時間』と言えば、何時から?」という質問から始まり、人それぞれによって、違いがあることを印象づけます。
続いて、「あなたが、クラスの友達から言われて『イヤだな』と感じる言葉は、どれ?」の問いに、「まじめだね」「おとなしいね」「一生懸命だね」「個性的だね」「マイペースだね」という、5つの言葉のカードを順に並べます。すると、多少の差はあるものの、反応は分かれました。
ここで学んだことは「イヤな言葉は人によってちがう。相手の『イヤな言葉』が自分の『イヤな言葉』と同じとは限らない」ということ。特に、「『文字だけ』で伝えると感情が伝わらないので、『誤解』が生じやすい」とのことに、一同納得です。
そんな議論を重ねながら、最後は、「人によって『イヤな言葉』や『イヤなこと』はちがう。特にネットだと、相手の表情・感情がわからないので相手がイヤがっていることに気づきにくい。自分はイヤなことをしているつもりがなくても、もしかすると…」とまとめがなされました。
実際に、周りの考えをカードの並び順などで知ることにより、「え、どうして」と言いつつも、そのことを体感することができたようです。
本校は、6年生の携帯電話の所持率が「6割弱」であるということが分かりました。しかし、ネットにアクセスできるハードは、「iPod touch」「DS」「PSP」と、数多く存在します。上記の課題は誰にでも起こりえることであり、思い当たる節があったようです。
今回の授業では、SNSの経験の有無にかかわらず、リアルな次元で考えることができました。便利なツールである反面、トラブルが起きやすいのも事実です。児童が行うことですが、保護者が「買い与えた」ことを忘れず、特にSNSでは、責任をもって、「あたりまえ」の「ちがい」を考えてつきあうことの指導をしていく必要性を感じました。
6年生は、いい学びをしたように思います。これを機会に、ぜひ、お子様と、SNSの利用の仕方について、話題にしていただければ幸いです。