2017.5.3 ツバメ
- 公開日
- 2017/05/03
- 更新日
- 2017/05/03
校長室から
古北保育園の卒園式で、今春初めてのツバメを見てから、約1ヶ月が経ちます。
今では、どこへ行っても、飛んでいますね。
くちばしに何かをくわえては、巣作りに勤(いそ)しんでいる姿をよく見かけます。
中には、すでに、卵を温めているツバメもいるかもしれませんね。
そんな季節ですが、私も「思ったことがある」ことを、金子みすゞの詩「つばめ」が語っているので、紹介させていただきます。
つばめ 金子みすゞ
つういと燕がとんだので、
つられてみたよ、夕空を。
そしてお空にみつけたよ、
くちべにほどの、夕やけを。
そしてそれから思ったよ、
町へつばめが来たことを。
私の「おもったことがある」は、以下の通りです。
目の前をツバメが飛んでいき「あっ」と思い、その後を追って空を見上げると、木々に新緑のかわいらしい葉がつくつつあるのを気づかされました。そして、さらにその先に目をやると、止まった電線をはじめ、近くに、何羽も止まっているツバメを見つけ、春を感じた…というものです。
そんな何気ない日常を、鮮やかな情景が思い浮かぶ詩に表現する金子みすゞの感性の素晴らしさに、この詩を通して、改めて感じたところです。
考え事をしていたり、忙しくしていたりして、春の様々な「変化」を見落とさないよう、様々なものに、目を向けることを大切にしたいな…と思わされました。