2017.10.12 ノーベル賞受賞者は…
- 公開日
- 2017/10/12
- 更新日
- 2017/10/12
校長室から
今年のノーベル賞受賞者の発表が先日ありました。残念ながら、今回の受賞者に日本人の受賞者はいませんでしたが(文学賞受賞は、日系イギリス人のカズオ・イシグロさんでしたが…)、昨年まで、3年連続で受賞しており、2000年以降、14人もの受賞者がいるというのは、同じ日本人として、うれしく思うところです。
さて、そんな中、業界紙である「教育新聞」の10月5日付号のコラム「鉄筆」に、以下のような記述があったので、引用させていただきます。
『神童は大人になってどうなったのか』(小林哲夫著、太田出版)という本が評判を呼んでいる。子の中で、ノーベル賞受賞者の学生時代の“神童エピソード”にみられる、ある共通項が浮き彫りにされている。それは、「好きなことへの異常な集中」である▼例えば、青色発光ダイオードの開発者である中村修二氏。小さい頃から理数科の科目が得意で、じっくり考えることが好きだった。暗記科目は嫌いで、数学や物理の問題をああでもない、こうでもないと考えて解いていくのが楽しかったという▼素粒子物理学に貢献した益川敏英氏は、興味がないものは一切やらない。宿題もやらず、教師はたびたび親を呼んで言い聞かせようしたが、ダメだったという。興味の中心は数学で、中・高・大学を通じて、図書館などで数学の本を読みあさったという▼iPS細胞作製者の山中伸弥氏は、難問を解くのが大好きで、「自分に解けない問題はない」と豪語していたほどだった。理科の実験も好きで、暇を見つけてはラジオを分解して、親に怒られる、そんな科学少年だった。(後略)
こうして見てみると、やはり「好きなこと」に対して、とことん極めるというのは、「好きこそものの上手なれ」ということばではないですが、上達も早いようです。
逆に、大人は経験があると思いますが、好きでないことを「無理していやいや…」では、なかなか力が付かなかったり、成長しなかったりするものです(「下手の横好き」ということばもありますが…)。
公立の学校では、そうしたことに特化して学習を進めさせるということはなかなか難しいところがあるのですが、家庭では、好きなことがあれば、徹底して取り組ませたり、環境を整えたりすることで、やがて、大きな花を咲かせることがあるかもしれませんね。
古北っ子には、ぜひ、「好きなこと」「興味のあること」を持ってほしいと思います。自分が成長するチャンスになるかもしれませんよ。