学校日記

2017.11.29 2020年からは…

公開日
2017/11/29
更新日
2017/11/29

校長室から

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2020年度から、これまでの「外国語活動」から、「英語」となり、正式に、小学校で英語が授業化されるのは、ご存じの方も多いと思います。年間で、3・4年生が35時間、5・6年生が70時間の実施となります。

そこで、文科省は、この本格実施に向けて、段階的に授業時間数を増やすことになっており、2018年度から2年間、3〜6年生の「英語」の時間が15時間ずつ、増えます。
現在、本校では、そのカリキュラム編成に向けて、検討しているところです。

そんな中、11月27日付けの福島県のローカル紙である「福島民友」のコラム「編集日記」に、興味深い記述があったので、引用し、掲載させていただきます。



 取材で米国を訪れた際に口数が極端に少なくなった経験がある。英語に対して苦手意識があったからだ。滞在が長くなると身ぶり手ぶりで何とか会話もでき、英語を身近に感じられるようになった▼英語に苦手意識を持つ生徒の多くは「聞くこと」を不得意にしているという。本県教員がかつて研究論文にまとめた。聞くことが改善されると、積極的に英語の学習に取り組む生徒が増えた。聞くことが英語に親しむ入り口ということだろう▼川俣町の子どもたちはしっかりと聞くことができただろうか。山木屋小が町内の宿泊施設で日本語を禁止した合宿を行った。英語教育の充実に向けた初の試みで5、6年生10人が参加した▼児童は慣れない英語での授業に戸惑う様子も見られた。それでも習いたての英語を使って、米国人講師や同級生らに自らの考えを伝えていた。児童からは「楽しい体験」と好評だったようだ▼小学校の英語は2020年度の完全実施を控えて、18年度から移行措置として「聞く・話す」を中心にした授業が始まる。英語だけで過ごす時間は苦手意識をなくしてくれる。子どもたちが英語に多く触れることができるよう、学校生活全体で工夫を凝らすことが大切だ。


 「日本語禁止合宿」とは、思い切った実践です。しかし、児童からは「楽しい体験」だったという感想が得られたというのはポイントのように思います。ハードルが高くなっても、楽しく学べる術があるということを教えてくれているように思うのです。
 
2020年スタートの小学校の英語の授業では「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」が行われます。確かに、ややハードルが上がるのは事実です。しかし、ぜひ、楽しく学んでほしいと思うとともに、そんな授業が展開できるよう、私たちも研鑽を積んでいきたいと思います。 
 
【11月27日付編集日記】福島民友新聞社みんゆうNet