2018.1.13 教師力アップセミナー
- 公開日
- 2018/01/13
- 更新日
- 2018/01/13
校長室から
今日は、午前に、大口中学校を会場に開催されている「教師力アップセミナー」に参加。今年度7回計画されているうちの第6回目となるセミナーです。
今日の講師は、埼玉県草加市教育委員会、草加市内公立小中学校校長、京都府光華女子小学校校長を経て、現在、授業インストラクターとして全国各地の学校の授業改善をサポートしてみえる鏑木(かぶらぎ)良夫先生。70歳になられる鏑木先生ですが、教師の情熱は衰えることを知らないばかりか、むしろ増している印象さえ受ける先生です。
というのも、現在、全国各地で飛び込み授業をされている鏑木先生ですが、授業後の小学生に「(今日の授業は)脳みそが動いた」と言わせたり、進学校の授業で「塾よりわかる」と言わせたり、中には「人生が変わる」と言わせた先生です。実践の動画を拝見しましたが、大人が見てもワクワクするような授業でした。
講話は、「先行学習」のメリットや、細かな「指導テクニック」など、実践を交えながら、具体的なお話がいくつもありました。特に、経験の浅い先生方にとっては、学ぶところがとても多かったと思いますが、私自身も多くの気づきや学びが得られた120分でした。
講話の中には、刺激を受けた言葉もいくつかありました。その一部を紹介すると…(文責は私にあります)、
・(医者を例にし)「使える知識をもっているかどうか。医者はもっていなければ務まらない。『気づきと練り上げ』では困る」
・(先行授業の実践を紹介し)「予習をすることで、構えが変わる。気づきがシャープになる」「結末を知っていても驚きのある授業ができる」
・(理科の実験を一例にして)「教科書をこえることを目標に」
・(国語の実践を一例にして)「教材を疑ってかかる」
・(汚い教室が許せないと話し)「努力すれば出ないゴミ、努力しても出るゴミ(砂埃、塵)がある。掃除の後、『今日は砂埃だけでした』と言える教室環境にしたい」
・(教師と同じペースでノートに文字を書く「共書き」というテクニックを披露し)「板書の時間も暇にさせない」
・(児童の動きを意味づけ、徹底させることを説き)「指示の後に見届けているか。指示を守らせ、教師の発言の重みを感じさせることが大切」
などなど…。「落ち着いた学級」であり、「指示が通る学級」で「対話的な学級」であれば学力がつく、と言われる鏑木先生の理論は、納得できるものばかりでした。
初めて、拝聴する鏑木先生のお話でしたが、もっと聴きたい、また聴きたい、と思わせる内容でした。
外は寒い日となりましたが、心と脳は温まったひとときでした。
(※今年度の講座一覧が記載された、関連サイトは以下をクリック↓)
■29年度教師力アップセミナー(NPO法人元気な学校を支援し創る会)