5年生「ユタと不思議な仲間たち」−2−
- 公開日
- 2017/11/20
- 更新日
- 2017/11/20
学校行事
5年生は「ユタと不思議な仲間たち」。
青森出身の三浦哲郎らしい作品で、児童文学の名作です。
劇団四季によってミュージカルとして演じられ、ご覧になった方も多いと思います。
今回の脚本や演出、挿入歌も、劇団四季で見られた方は思い出されたのではないでしょうか。
劇の中でわかりやすく説明されていましたが、「座敷わらし」は東北地方の飢饉などで間引きされた子どもの幽霊・妖怪です。
東北地方の村へ、東京からの転校してきたいじめられっ子の「勇太(ユタ)」が、座敷わらしに励まされ、鍛えられる中で、たくましく成長していくストーリーです。
友情が芽生え、ユタがたくましく成長したときに、分かれます。
今回の演出は、ステージを立体的に使い、ギャラリーまで利用した見事なものでした。
子どもたちの頑張りも素晴らしく、成長した姿を見せてくれました。
学年のテーマ「TEAM」と結びつけたところもよかったと思います。
今年のほてっこ発表会で、最も印象的な場面がありました。
歌の中で、電子ピアノの電源が落ちてしまったのです。
教師が集まり復旧に努める中で、子どもたちが続きを歌い始めたのです。
ほどなくして、電源が復活したときに、伴奏が歌とピタリ一致していたのです。
奇跡だと思いました。
電源が落ちたのは、不幸であり、申し訳なく思いますが、その間、子どもたちは頭の中で拍をカウントしていたのです。
そして、複数の子が間奏後から自然発生的に同時に声を出したのです。
すぐに、全員のアカペラの合唱になりました。
さらに、その歌に合わせて、伴奏の子も鍵盤をたたいていたのでしょう。
音が復旧したときに、ピタリ重なりました。
5年生がこれまで培ってきた「TEAM」の精神が、見事に表れた瞬間でした。
教師の指示ではなく、自分たちで判断して行動した子どもたちの行動に、最大の賛辞を贈りたいと思いました。
一生忘れられないと思えるシーンでした。