令和2年度江南市横田教育文化事業弁論大会 その2 「夢に向かって」
- 公開日
- 2020/11/08
- 更新日
- 2020/11/08
全校生徒
「夢に向かって」
「This is corn.」
みなさん。この英文を訳して下さい。
「これは魚の目です」が正解です。
グーグル翻訳では、「これはトウモロコシです」と訳されました。英文を聞いただけではどちらが正解かわからないですよね。
AIによる翻訳は、精度が高まってきてはいますが、状況によって変わる微妙なニュアンスを翻訳することはできません。
細かな部分にもこだわり、多くの人から必要とされる通訳になるのが私の夢です。
言葉の壁を越え、国と国のつながりをつくり、国際交流の架け橋となるような通訳です。
私が通訳を目指した理由は、二つあります。
一つ目は、昨年祖父が怪我をして入院していた時の話です。隣にいた外国の男性は日本語を話せず、看護師さんの言っていることも理解できなかったようで、不安な表情を浮かべていました。しかしそこへ医療通訳の方が来て、男性と話すと、その男性の不安な表情が次第に和らぎ、さっきまでの不安な表情はなくなりました。言葉で伝えるだけではなく、心まで寄り添う姿を見て、通訳という職業に興味をもちました。
二つ目は、英語が好きだからです。授業で習う程度の英語しかわかりませんが、授業で習った内容の英語が役に立った経験があります。名古屋駅で買い物をしていた時、駅の地図を持った外国の人に声をかけられました。ある改札を指さして「ここへどうやって行くの?」と言っているように思えました。この時に、授業で習った道案内のことを思い出し、伝えることができました。たった一文を覚えていただけで、ある人の役に立つことができました。この経験から私は英語がより好きになり、授業以外にも意欲的に英語について学ぶようになりました。
国際交流の架け橋となり、多くの人に必要とされる通訳になるために、必要なことはまず、たくさんの人とコミュニケーションを取ることだと思います。冒頭でお話ししたように、コミュニケーションを取る中で、表情や声など、細かな部分からも相手を理解できるような能力を身に付けることが大切だと考えます。
また、色々な国の文化を学ぶことも、大切だと考えます。世界には百九十六の国があり、それぞれに文化があります。日本と異なる文化の国もたくさんありますが、その文化を理解することが国際交流の第一歩になると思います。
さらに、言語の知識も必要です。今、私は授業で英語を学んでいますが、英語以外の言葉は全く分かりません。英語以外の言語も勉強して、たくさんの知識を身に付けなければなりません。
異なる文化や言語をもつ人とコミュニケーションを取るにあたって、どの文化にも共通することは礼儀やマナーだと思います。特に礼儀の中でも、あいさつが大切だと思いますあいさつを通して、「この人は礼儀正しいな」「この人のあいさつは気持ちが良いな」というよい印象をもってもらえるのではないでしょうか。
これらは今からでも身に付けることができ、積み重ねていくことで、信頼を得られると思います。信頼を得た上で、相手の心に寄り添い、コミュニケーションを取ることで、相手のことをより深く理解できると思います。
国際交流の架け橋となり、多くの国の人から必要とされる通訳に、私はなります。