読めない漢字があったら・・・
- 公開日
- 2014/05/31
- 更新日
- 2014/05/31
校長室から
「教育新聞」という業界新聞がありますが、そちらに、興味深い記事がありました。
(教育新聞5/22付発行より引用)
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漢字の読みの正答率。「戸外であそぶ」の「戸=コ」は0%、「かずを足す」の「足=た」は1.4%——。ベネッセ教育総合研究所が実施した「小学生の漢字力に関する実態調査2013」による結果である。本を読んでいる途中で読めない漢字があったとき「放っておく」は、学年が上がるにつれて増加傾向にあり、小学校5、6年生ではほぼ5人に1人、中学校1年生では4人に1人を超えていた。
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漢字の配当学年で習わない読み方でも、小学校6年間で学習する読み方は、配当学年に出題したため、このような結果になったのも一つの理由のようですが、以下のようなことが調査から読み取れるようです。
・週に1冊でも、月に数冊でも読書をしている児童に対し、ほとんど読まない児童になると、正答率が低くなる差が出てくる。
・読めない漢字がある場合、「放っておく」は、小2では「12.1%」に対し、中1では「25.2%」となっており、増加している。しかし、本を読んでいても、放置しておけば正答率に大きな違いはない。
ということです。
個人的には、過日の本ホームページでも紹介しましたが、分からない漢字や言葉を知るために「辞書引き」は有効な手段の一つであり、また、大人が関わって教えてあげることも有効のように思います。このとき、大人が聞きやすい雰囲気を作っていること、聞かれたときに優しく教えてあげることも大切なように思います。
「知っていること」は自信につながり、さらに、自分の知識を広げるきっかけにもなります。「知らないまま」にしておかないことが大切なようです。