真似る
- 公開日
- 2014/06/11
- 更新日
- 2014/06/11
校長室から
「学ぶ」(まなぶ)という言葉は、「真似る」(まねる)と同じ語源であり、「まねぶ」とも言われていたといいます。
「学ぶ」には、まず自分が真似したいと思う人のやり方を「まねぶ」ことから始めるのは、有効な方法です。
例えば、図工の授業では「皆さん、これを見てください。こんな風にできるよ」と参考になる作品を提示し、「真似て」もらいます。
算数の筆算の解き方を黒板に書いてもらうのも、体育で側転の見本をしてもらうのも、みんな「真似て」もらうためです。
他にも、参考になる「自主学習の取り組み方」を教室に掲示したり、学級通信で紹介したりし、「真似て」もらう手立てをとっています(写真)。
学校という場所では、友だちのいいところ、がんばっているところをどんどん真似て、成長してほしいと思います。
そんなことを考えると「真似る」ことで、勉強以外にも、様々なことを「学ぶ」ことができると思います。
時間の使い方、人との接し方、もっというなら「生き方」も・・・。
人間は、生まれたときから、お父さん、お母さんをはじめ、周囲の人の真似をしながら、言葉を覚え、身のこなしを覚えてきているのです。
これまで、大人の立ち居振る舞いを学んで成長してきた子ども達です。
これからも、身近な大人の真似をしていくことでしょう。
「真似をしてごらん」あるいは「真似をされても大丈夫」と言える生き方を、大人はしていかなければならないですね。