古北小 歴史訪問②「昭和15年の出来事 「校歌」」
- 公開日
- 2025/03/01
- 更新日
- 2025/03/04
校長室から
前回は、「昭和15年9月5日 古北小初めてのプール開き」から旧プール建設の背景や完成時の様子について紹介しました。→古北小 歴史訪問「昭和15年9月5日 古北小初めてのプール開き」
今回は、「昭和15年の出来事 「校歌」」について、当時の様子を『古北のあゆみ』(昭和55年度古知野北小学校PTA編集)から紹介します。
【校歌の誕生】
昭和15年、岸延一校長は古北小の教員であった大薮貞一先生に校歌の作成を依頼しました。大薮先生は約3か月をかけて苦心の末に完成させました。本校の校歌は一番から四番まであり、歌詞には「さくら花」「流す汗」「くさもみじ」「つもる雪」と四季が織り交ぜられています。曲は同じく教員をしていた石川冨寿先生の作品です。その後、校歌碑が建てられました。
(写真)校歌碑(建立当時)
(写真)校歌碑(現在の様子)
2つの校歌碑の写真を掲載しました。校歌碑建立当時の写真と、現在の校歌碑の写真です。比べてみると、校歌碑の背景や校歌碑の土台に違いが見られます。おそらく場所を移し替えたものと思われます。ご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ学校まで情報をお寄せください。
【創立150周年をお祝いして】
令和5年、創立150周年を祝い、全児童から言葉を募集して創立150周年記念のオリジナル校歌を作成しました。一番から四番まではこれまで通りで、五番は古知野北小学校のよいところ、六番は創立150周年のお祝いの気持ちをそれぞれ全校に募集し歌詞にしました。
歌詞は以下の通りです。
【創立150周年記念 古北小校歌 】
作詞:大薮貞一 作曲:石川富寿(昭和15年当時の職員)
※ 5・6番は、令和5年度在校生の気持ちを歌詞にしました
一 学びの庭の 桜花
我等の心も 清らかに
輝く光 身に浴びて
いざや学ばん 古北校
二 学びの庭に 流す汗
やがて尽くさん この身体
力の限り 堂々と
いざやきたえん 古北校
三 学びの庭の 草紅葉
仰げば澄みし 大空や
望みはるかに 抱きつつ
いざや励まん 古北校
四 学びの庭に 積もる雪
伊吹おろしの ただ中に
理想は常に 高々と
いざや進まん 古北校
※ 五番・六番は、創立150周年記念オリジナルです。
五 古北の庭に 響く声
あいさつ元気な 子どもたち
未来へ進む 希望もち
みんながリーダー 古北校
六 150年 生きてきた
古き歴史に 感謝して
古北の山に かかる虹
いざや輝け 古北校
(写真)式典当日に「創立150周年記念 古北小校歌」を歌っている様子
【校歌が与えるもの】
校歌を聴くと、懐かしい気持ちになることはありませんか? 校歌は単なる学校の歌ではありません。それは、思い出を蘇らせてくれる宝物であり、学校との繋がりを象徴する絆の歌なのです。校歌を聴くと、あの頃の学び舎での日々が鮮やかに蘇り、共に学んだ友の顔が目に浮かびます。卒業した年は違えど、同じ学び舎で育った者同士、校歌を口ずさむとき、過去・現在・未来が繋がり、再びあの頃の仲間たちと繋がることができるのです。
次回は、古北小 歴史訪問③「昭和12年の出来事 「校門」」を紹介します。